雲居寺(うんごじ)は、正式名称を房山雲居寺、別名を「西域寺」「西域雲居禅林」とも称し、中華人民共和国北京市房山区の白帯山(山腹に白帯のような雲が廻ったことによる名であり、別名を石経山とも)の西南麓に位置する仏教寺院(北京市中央から西南約70km)である。旧来の建築物は、日中戦争時に破壊され、僅かに塔数座と蔵経洞中の石経を残すのみであった。中国仏教協会は発足3年後の1956年から3年かけて全面的な調査、発掘、整理を行い、石経はすべて拓本が作られた。1978年に同協会の報告書が出版されている。1961年に制度の発足に伴い、雲居寺塔と石経が、第一批国家重点文物保護単位に指定された。