重鎖抗体(じゅうさこうたい、英: heavy-chain antibody)は、2本の重鎖のみで構成され、通常の抗体に含まれる2本の軽鎖を持たない抗体である。 一般的な抗体では、抗原結合領域は重鎖および軽鎖の可変ドメイン(VHとVL)から構成されている。重鎖抗体はVHドメインしか持たないにもかかわらず、抗原に結合することができる。この観察結果から、医薬品としての利用が期待できる新しいタイプの抗体フラグメント、いわゆるシングルドメイン抗体が開発された。