邸下(ていか、저하)は、高麗および李氏朝鮮時代に用いられた王世子または王世孫に対する敬称(は閣下と呼ばれたりした)。この場合、「邸」は貴人の住む家であることを指し、「下」は身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方のため、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。これは、陛下・殿下に対応するものである。 高麗が元に服属していた時期に用いられるようになったが、恭愍王の時代からしばらく用いられなくなった。しかしその後、李氏朝鮮時代には明の冊封国となり、国王が殿下と呼ばれるようになったため、王世子を邸下と呼ぶようになった。 なお、日本をはじめ中国やベトナムでは見られなかった。 韓国の時代劇の日本語吹替や字幕では「邸下」と言っている部分は「世子様」(セジャさま)と意訳されることが多い。

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  • 邸下(ていか、저하)は、高麗および李氏朝鮮時代に用いられた王世子または王世孫に対する敬称(は閣下と呼ばれたりした)。この場合、「邸」は貴人の住む家であることを指し、「下」は身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方のため、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。これは、陛下・殿下に対応するものである。 高麗が元に服属していた時期に用いられるようになったが、恭愍王の時代からしばらく用いられなくなった。しかしその後、李氏朝鮮時代には明の冊封国となり、国王が殿下と呼ばれるようになったため、王世子を邸下と呼ぶようになった。 なお、日本をはじめ中国やベトナムでは見られなかった。 韓国の時代劇の日本語吹替や字幕では「邸下」と言っている部分は「世子様」(セジャさま)と意訳されることが多い。 (ja)
  • 邸下(ていか、저하)は、高麗および李氏朝鮮時代に用いられた王世子または王世孫に対する敬称(は閣下と呼ばれたりした)。この場合、「邸」は貴人の住む家であることを指し、「下」は身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方のため、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。これは、陛下・殿下に対応するものである。 高麗が元に服属していた時期に用いられるようになったが、恭愍王の時代からしばらく用いられなくなった。しかしその後、李氏朝鮮時代には明の冊封国となり、国王が殿下と呼ばれるようになったため、王世子を邸下と呼ぶようになった。 なお、日本をはじめ中国やベトナムでは見られなかった。 韓国の時代劇の日本語吹替や字幕では「邸下」と言っている部分は「世子様」(セジャさま)と意訳されることが多い。 (ja)
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  • 邸下(ていか、저하)は、高麗および李氏朝鮮時代に用いられた王世子または王世孫に対する敬称(は閣下と呼ばれたりした)。この場合、「邸」は貴人の住む家であることを指し、「下」は身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方のため、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。これは、陛下・殿下に対応するものである。 高麗が元に服属していた時期に用いられるようになったが、恭愍王の時代からしばらく用いられなくなった。しかしその後、李氏朝鮮時代には明の冊封国となり、国王が殿下と呼ばれるようになったため、王世子を邸下と呼ぶようになった。 なお、日本をはじめ中国やベトナムでは見られなかった。 韓国の時代劇の日本語吹替や字幕では「邸下」と言っている部分は「世子様」(セジャさま)と意訳されることが多い。 (ja)
  • 邸下(ていか、저하)は、高麗および李氏朝鮮時代に用いられた王世子または王世孫に対する敬称(は閣下と呼ばれたりした)。この場合、「邸」は貴人の住む家であることを指し、「下」は身分の低い者が直接その地位の者を呼ぶのは失礼に値するという考え方のため、「下の取り次ぎの方を通して貴方のことをお呼び致します」という意味がこめられている。これは、陛下・殿下に対応するものである。 高麗が元に服属していた時期に用いられるようになったが、恭愍王の時代からしばらく用いられなくなった。しかしその後、李氏朝鮮時代には明の冊封国となり、国王が殿下と呼ばれるようになったため、王世子を邸下と呼ぶようになった。 なお、日本をはじめ中国やベトナムでは見られなかった。 韓国の時代劇の日本語吹替や字幕では「邸下」と言っている部分は「世子様」(セジャさま)と意訳されることが多い。 (ja)
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  • 邸下 (ja)
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