『遠い一本の道』(とおいいっぽんのみち)は、1977年に公開された日本映画。監督・製作・出演:左幸子。主演:井川比佐志。左にとって初かつ生涯唯一の監督作品である。カラー、アメリカンビスタ(1.85:1)、110分。第51回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第10位選出。英語題はThe Far Road。 「生産性向上運動(マル生運動)」の渦中にあった日本国有鉄道(国鉄)を舞台に、北海道の路線で働く中年の保線作業員が人員整理を伴う「マル生」に反発して労働組合とともに抵抗するさまおよび、彼の家庭生活での小さな波乱が描かれる。国鉄労働組合(国労)が製作に協力し、実際の労働現場の様子がドキュメンタリー的に挿入される。 日本公開翌年の1978年、第28回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で上映された。