『透明な対象』(とうめいなたいしょう、Transparent Things)は、ウラジーミル・ナボコフの16作目の長編小説である。スイスに移住後の1969年から1972年にかけて英語で書かれ、1972年に出版された。 匿名の語り手である「私」あるいは「我々」が、主人公ヒュー・パーソンの4度のスイス旅行を振り返りながら、美しいが奔放な女性アルマンドとの恋、老作家のR氏との仕事、意図せざる殺人、そして彼が火事で死ぬまでをたどる。