近親愛(きんしんあい)は、近親者同士の愛情を示す用語である。近親者同士の恋愛を同性愛などと並べる際に用いられることがある。英語では血族を意味する"Consanguinity"に性的興味を表す"amory"を組み合わせてコンサングィナモリー(Consanguinamory)と呼ばれることがある。 多くは近親相姦と同一視されるがそうではない。例えば、異性愛と性行為が同一でないように、感情的な要素と実際の行動は別物であり、それには異なった意味合いがある。近親愛にはファンタジーとしての要素があるが、これについては様々な論者がいる。ジークムント・フロイトは近親相姦的感情が抑圧される事が、自我の成長をもたらすと考えた。オットー・ランクはオイディプスの伝説にしばしば同性愛のテーマが付随する事を指摘し、同性愛のタブーが近親相姦のタブーに転じる事を指摘している。