認知症疾患医療センター(にんちしょうしっかんいりょうセンター)とは、都道府県及び指定都市により認知症専門医療の提供と介護サービス事業者との連携を担う中核機関として指定を受けた医療機関のことである。全国に150カ所の整備を目的としており、2016年(平成28年)2月28日現在において336カ所(47道府県、18指定都市)が設置されている。主に精神科を標榜する病院に設置されており、基幹型、地域型、診療所型の3つの類型が定められている。 以前は「老人性痴呆疾患センター」(痴呆症から認知症の改称により老人性認知症センターとなる)の名称で平成元年度から平成18年度まで予算計上されていたが、地域の関係機関との連携等において十分な機能を果たしていないことが課題となったことから見直しが行われ、現在の認知症疾患医療センターとなった。 認知症疾患医療センターとしての機能役割は以下のことが挙げられる。