裂頭条虫科(学名:Enoploteuthidae )は、条虫綱 に所属するサナダムシの分類群の一つである。従来は、「疑葉目(Pseudophyllidea)」に属する1目1科であったが、分子生物学の発達により2008年に一部の条虫が「吸溝条虫目(Bothriocephalidea)」 に分割され、残った本科は裂頭条虫目に属しせしめられることとなった。 サナダムシによる条虫症は、慢性化した際に初めて栄養失調などの症状が現れるのが一般的であるが、本科の条虫が引き起こす裂頭条虫症は、プレロセルコイドが体内で「孤虫症」という症状を引き起こすことがあり、重篤となることがある。