『血の轍』(ちのわだち)は、相場英雄による推理小説。 2013年1月に幻冬舎より単行本が出版され、2013年11月に幻冬舎文庫より文庫判が出版された。 警察内部の公安と刑事の対立を扱った社会派サスペンス。所轄時代には盟友であった公安部の志水達也と刑事部の兎沢実。都内の公園で元刑事の遺体が発見されたことを機に、2人は組織間の壮絶な覇権争いに翻弄される。事件の真相を隠蔽しようとする公安部と、真相を詳かにしたい刑事部の熾烈な攻防を描く。 小説は2013年、第26回山本周五郎賞及び第16回大藪春彦賞にノミネートされたが、いずれも受賞を逸した。 WOWOW連続ドラマW枠でテレビドラマ化され、2014年1月より放送された。ドラマは2014年8月にDVD化された。