蕃神(ばんしん、あだしくにのかみ、となりのくにのかみ)とはその国、その土地の外部(外国、異国)からやってきた神。単に外国の神という意味ではなく、外来の神、つまり、外から入り込んできた後に定着し、その国、その土地で既に信仰の対象とされるようになってきている神を指していう。蕃神が信仰されるようになる経緯としては、意識的に布教される、あるいは、その国の人々が蕃神の存在を知り、自発的に信仰を始める、などが考えられる。 もともと神道が信仰されていた日本においては、仏教伝来当初は仏を蕃神(となりのくにのかみ)と呼ぶなどしていた。