「若鷲の歌」(わかわしのうた)は、戦意高揚映画『決戦の大空へ』の主題歌で、日本の軍歌。全4番。別名「予科練の歌」。「決戦の大空へ」とのカップリングで1943年(昭和18年)9月10日に日蓄レコードより発売された。旧レコード番号100789。 海軍飛行予科練習生(予科練)を募集するための宣伝目的で作られた、予科練生の成長を描いた戦時映画『決戦の大空へ』の主題歌として作られ、大ヒットした。1944年(昭和19年)8月時点でのレコードの販売枚数は23万3000枚。 作詞の西條八十と作曲の古関裕而は土浦海軍航空隊に一日入隊し、「若鷲の歌」はこの時の体験を生かして作られた(壁に貼られた予科練生徒募集のビラに描かれた、桜の花の下に立つ若い予科練生の姿とその胸の七つのボタンを見て第一聯が浮かんだという)。当初は別の長調のメロディが構想されていたが、土浦へ向かう途中に書き上げた短調のものが古関の頭の中に思い浮かび、2つの曲が作曲される。これらを、同行した波平暁男に歌って聞かせ、第一練兵場に集合させた予科練生たちに直接聴かせて全員の挙手で選んでもらい、現在知られている形に決定した。 * 後のステレオ録音版では波平暁男は参加しておらず、波平の歌った箇所は三鷹淳が歌っている。 * 1968年に西郷輝彦がカバーし、シングル版として発売された。

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  • 「若鷲の歌」(わかわしのうた)は、戦意高揚映画『決戦の大空へ』の主題歌で、日本の軍歌。全4番。別名「予科練の歌」。「決戦の大空へ」とのカップリングで1943年(昭和18年)9月10日に日蓄レコードより発売された。旧レコード番号100789。 海軍飛行予科練習生(予科練)を募集するための宣伝目的で作られた、予科練生の成長を描いた戦時映画『決戦の大空へ』の主題歌として作られ、大ヒットした。1944年(昭和19年)8月時点でのレコードの販売枚数は23万3000枚。 作詞の西條八十と作曲の古関裕而は土浦海軍航空隊に一日入隊し、「若鷲の歌」はこの時の体験を生かして作られた(壁に貼られた予科練生徒募集のビラに描かれた、桜の花の下に立つ若い予科練生の姿とその胸の七つのボタンを見て第一聯が浮かんだという)。当初は別の長調のメロディが構想されていたが、土浦へ向かう途中に書き上げた短調のものが古関の頭の中に思い浮かび、2つの曲が作曲される。これらを、同行した波平暁男に歌って聞かせ、第一練兵場に集合させた予科練生たちに直接聴かせて全員の挙手で選んでもらい、現在知られている形に決定した。 作曲を担当した古関裕而は日劇に『決戦の大空へ』を観に行った際、映画が終わって出てきた大勢の小学生が「若い血潮の予科練の――」と歌いながら出てくるのに対して驚いたと語り、短調ながら単純明快で暗さのない曲は多くの少年たちの心を掴んだとされる。 戦後の1980年(昭和55年)に、土浦海軍航空隊跡地に建てられた自衛隊武器学校にある雄翔園に「若鷲の歌」の歌碑が建てられた際、臨席した古関は、「15~16歳の練習生が選んだ曲については、最後まで、どうかな? という不安があったが、約束が約束故、そのまま主題歌としたが、その後の経過は皆さんご承知の通り、さらに、この歌に刺激され、発奮され大空に、国難に殉じようと何万という青少年が予科練に志願したという話を聞き、更に祖国のために身を捧げられたことを聞き、いたく責任を感じ、只、英霊の冥福を祈るのみである」と、除幕式で挨拶を述べている。 * 後のステレオ録音版では波平暁男は参加しておらず、波平の歌った箇所は三鷹淳が歌っている。 * 1968年に西郷輝彦がカバーし、シングル版として発売された。 (ja)
  • 「若鷲の歌」(わかわしのうた)は、戦意高揚映画『決戦の大空へ』の主題歌で、日本の軍歌。全4番。別名「予科練の歌」。「決戦の大空へ」とのカップリングで1943年(昭和18年)9月10日に日蓄レコードより発売された。旧レコード番号100789。 海軍飛行予科練習生(予科練)を募集するための宣伝目的で作られた、予科練生の成長を描いた戦時映画『決戦の大空へ』の主題歌として作られ、大ヒットした。1944年(昭和19年)8月時点でのレコードの販売枚数は23万3000枚。 作詞の西條八十と作曲の古関裕而は土浦海軍航空隊に一日入隊し、「若鷲の歌」はこの時の体験を生かして作られた(壁に貼られた予科練生徒募集のビラに描かれた、桜の花の下に立つ若い予科練生の姿とその胸の七つのボタンを見て第一聯が浮かんだという)。当初は別の長調のメロディが構想されていたが、土浦へ向かう途中に書き上げた短調のものが古関の頭の中に思い浮かび、2つの曲が作曲される。これらを、同行した波平暁男に歌って聞かせ、第一練兵場に集合させた予科練生たちに直接聴かせて全員の挙手で選んでもらい、現在知られている形に決定した。 作曲を担当した古関裕而は日劇に『決戦の大空へ』を観に行った際、映画が終わって出てきた大勢の小学生が「若い血潮の予科練の――」と歌いながら出てくるのに対して驚いたと語り、短調ながら単純明快で暗さのない曲は多くの少年たちの心を掴んだとされる。 戦後の1980年(昭和55年)に、土浦海軍航空隊跡地に建てられた自衛隊武器学校にある雄翔園に「若鷲の歌」の歌碑が建てられた際、臨席した古関は、「15~16歳の練習生が選んだ曲については、最後まで、どうかな? という不安があったが、約束が約束故、そのまま主題歌としたが、その後の経過は皆さんご承知の通り、さらに、この歌に刺激され、発奮され大空に、国難に殉じようと何万という青少年が予科練に志願したという話を聞き、更に祖国のために身を捧げられたことを聞き、いたく責任を感じ、只、英霊の冥福を祈るのみである」と、除幕式で挨拶を述べている。 * 後のステレオ録音版では波平暁男は参加しておらず、波平の歌った箇所は三鷹淳が歌っている。 * 1968年に西郷輝彦がカバーし、シングル版として発売された。 (ja)
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  • 「若鷲の歌」(わかわしのうた)は、戦意高揚映画『決戦の大空へ』の主題歌で、日本の軍歌。全4番。別名「予科練の歌」。「決戦の大空へ」とのカップリングで1943年(昭和18年)9月10日に日蓄レコードより発売された。旧レコード番号100789。 海軍飛行予科練習生(予科練)を募集するための宣伝目的で作られた、予科練生の成長を描いた戦時映画『決戦の大空へ』の主題歌として作られ、大ヒットした。1944年(昭和19年)8月時点でのレコードの販売枚数は23万3000枚。 作詞の西條八十と作曲の古関裕而は土浦海軍航空隊に一日入隊し、「若鷲の歌」はこの時の体験を生かして作られた(壁に貼られた予科練生徒募集のビラに描かれた、桜の花の下に立つ若い予科練生の姿とその胸の七つのボタンを見て第一聯が浮かんだという)。当初は別の長調のメロディが構想されていたが、土浦へ向かう途中に書き上げた短調のものが古関の頭の中に思い浮かび、2つの曲が作曲される。これらを、同行した波平暁男に歌って聞かせ、第一練兵場に集合させた予科練生たちに直接聴かせて全員の挙手で選んでもらい、現在知られている形に決定した。 * 後のステレオ録音版では波平暁男は参加しておらず、波平の歌った箇所は三鷹淳が歌っている。 * 1968年に西郷輝彦がカバーし、シングル版として発売された。 (ja)
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  • 若鷲の歌 (ja)
  • 若鷲の歌 (ja)
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