「花の歌」(はなのうた、英: Flower Song、仏: Air de la fleur)は、ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の第2幕で、ドン・ホセ(テノール)によって歌われるアリアの通称である。冒頭の歌詞から「おまえの投げたこの花を」(仏:La fleur que tu m'avais jetée)の題名でも呼ばれる。形式上は二重唱の一部だが、単独のアリアとしてよく取り上げられる。 第2幕の後半に置かれたカルメンとドン・ホセの長い二重唱の場面で、帰営ラッパに気づいて兵営に戻ろうとするドン・ホセに、カルメンは愛を疑う言葉をかける。対してドン・ホセは二人が初めて出会ったとき(第1幕、「ハバネラ」の場面)に受け取った花を取り出し、改めて愛を歌う。 アンダンティーノ、4/4拍子、変ニ長調。演奏時間は4分程度。コーラングレが奏する「運命の動機」に続いて、「愛をもって」(con amore) と指示された歌が始まる。未完のオペラ『グリゼリディス』(Grisélidis)のためのスケッチを再利用し新しく歌詞をあてはめたものだが、グノーの影響にビゼーの才能による筆致が添えられた旋律は「ビゼーのもっとも完璧な創造物の一つ」と評される。

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  • 「花の歌」(はなのうた、英: Flower Song、仏: Air de la fleur)は、ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の第2幕で、ドン・ホセ(テノール)によって歌われるアリアの通称である。冒頭の歌詞から「おまえの投げたこの花を」(仏:La fleur que tu m'avais jetée)の題名でも呼ばれる。形式上は二重唱の一部だが、単独のアリアとしてよく取り上げられる。 第2幕の後半に置かれたカルメンとドン・ホセの長い二重唱の場面で、帰営ラッパに気づいて兵営に戻ろうとするドン・ホセに、カルメンは愛を疑う言葉をかける。対してドン・ホセは二人が初めて出会ったとき(第1幕、「ハバネラ」の場面)に受け取った花を取り出し、改めて愛を歌う。 アンダンティーノ、4/4拍子、変ニ長調。演奏時間は4分程度。コーラングレが奏する「運命の動機」に続いて、「愛をもって」(con amore) と指示された歌が始まる。未完のオペラ『グリゼリディス』(Grisélidis)のためのスケッチを再利用し新しく歌詞をあてはめたものだが、グノーの影響にビゼーの才能による筆致が添えられた旋律は「ビゼーのもっとも完璧な創造物の一つ」と評される。 (ja)
  • 「花の歌」(はなのうた、英: Flower Song、仏: Air de la fleur)は、ジョルジュ・ビゼー作曲のオペラ『カルメン』の第2幕で、ドン・ホセ(テノール)によって歌われるアリアの通称である。冒頭の歌詞から「おまえの投げたこの花を」(仏:La fleur que tu m'avais jetée)の題名でも呼ばれる。形式上は二重唱の一部だが、単独のアリアとしてよく取り上げられる。 第2幕の後半に置かれたカルメンとドン・ホセの長い二重唱の場面で、帰営ラッパに気づいて兵営に戻ろうとするドン・ホセに、カルメンは愛を疑う言葉をかける。対してドン・ホセは二人が初めて出会ったとき(第1幕、「ハバネラ」の場面)に受け取った花を取り出し、改めて愛を歌う。 アンダンティーノ、4/4拍子、変ニ長調。演奏時間は4分程度。コーラングレが奏する「運命の動機」に続いて、「愛をもって」(con amore) と指示された歌が始まる。未完のオペラ『グリゼリディス』(Grisélidis)のためのスケッチを再利用し新しく歌詞をあてはめたものだが、グノーの影響にビゼーの才能による筆致が添えられた旋律は「ビゼーのもっとも完璧な創造物の一つ」と評される。 (ja)
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  • 花の歌 (アリア) (ja)
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