『縛られたプロメテウス』(しばられたプロメテウス、希: Προμηθεὺς Δεσμώτης, プロメーテウス・デスモーテース、羅: Prometheus vinctus)は、アイスキュロス作のギリシア悲劇。 ギリシア悲劇は三部作で上演されるものであるため本作はその第1編であり、この後に * 『解放されたプロメーテウス』 * 『火を運ぶプロメーテウス』 の2編が続き、「プロメテウス三部作」を構成するものと考えられている(『火を運ぶ~』を三部作の冒頭に持ってくる意見もある)。 また、これらとは別に『火を点けるプロメーテウス』と言う作品もあるが、こちらはペルシア人競演の際のサテュロス劇『プロメテウス』だとされており、「プロメテウス三部作」には含まれない。しかし、これら3編は散佚し、わずかに断片のみが現代まで伝わっている。 この作品は後の時代の無名の脚本家の作で、アイスキュロスの作ではないという説もある。上演年代についても不明で、『テーバイ攻めの七将』、『オレステイア』の間に上演されたとする説、晩年の460年代とする説の他、紀元前478年以前とする説などがあげられるが、『オレステイア』(紀元前458年)より後の晩年の作品としたり、死後の他者の手によるものとして紀元前440年代-紀元前430年代の上演とする見方が有力である。

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  • 『縛られたプロメテウス』(しばられたプロメテウス、希: Προμηθεὺς Δεσμώτης, プロメーテウス・デスモーテース、羅: Prometheus vinctus)は、アイスキュロス作のギリシア悲劇。 ギリシア悲劇は三部作で上演されるものであるため本作はその第1編であり、この後に * 『解放されたプロメーテウス』 * 『火を運ぶプロメーテウス』 の2編が続き、「プロメテウス三部作」を構成するものと考えられている(『火を運ぶ~』を三部作の冒頭に持ってくる意見もある)。 また、これらとは別に『火を点けるプロメーテウス』と言う作品もあるが、こちらはペルシア人競演の際のサテュロス劇『プロメテウス』だとされており、「プロメテウス三部作」には含まれない。しかし、これら3編は散佚し、わずかに断片のみが現代まで伝わっている。 この作品は後の時代の無名の脚本家の作で、アイスキュロスの作ではないという説もある。上演年代についても不明で、『テーバイ攻めの七将』、『オレステイア』の間に上演されたとする説、晩年の460年代とする説の他、紀元前478年以前とする説などがあげられるが、『オレステイア』(紀元前458年)より後の晩年の作品としたり、死後の他者の手によるものとして紀元前440年代-紀元前430年代の上演とする見方が有力である。 (ja)
  • 『縛られたプロメテウス』(しばられたプロメテウス、希: Προμηθεὺς Δεσμώτης, プロメーテウス・デスモーテース、羅: Prometheus vinctus)は、アイスキュロス作のギリシア悲劇。 ギリシア悲劇は三部作で上演されるものであるため本作はその第1編であり、この後に * 『解放されたプロメーテウス』 * 『火を運ぶプロメーテウス』 の2編が続き、「プロメテウス三部作」を構成するものと考えられている(『火を運ぶ~』を三部作の冒頭に持ってくる意見もある)。 また、これらとは別に『火を点けるプロメーテウス』と言う作品もあるが、こちらはペルシア人競演の際のサテュロス劇『プロメテウス』だとされており、「プロメテウス三部作」には含まれない。しかし、これら3編は散佚し、わずかに断片のみが現代まで伝わっている。 この作品は後の時代の無名の脚本家の作で、アイスキュロスの作ではないという説もある。上演年代についても不明で、『テーバイ攻めの七将』、『オレステイア』の間に上演されたとする説、晩年の460年代とする説の他、紀元前478年以前とする説などがあげられるが、『オレステイア』(紀元前458年)より後の晩年の作品としたり、死後の他者の手によるものとして紀元前440年代-紀元前430年代の上演とする見方が有力である。 (ja)
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  • 『縛られたプロメテウス』(しばられたプロメテウス、希: Προμηθεὺς Δεσμώτης, プロメーテウス・デスモーテース、羅: Prometheus vinctus)は、アイスキュロス作のギリシア悲劇。 ギリシア悲劇は三部作で上演されるものであるため本作はその第1編であり、この後に * 『解放されたプロメーテウス』 * 『火を運ぶプロメーテウス』 の2編が続き、「プロメテウス三部作」を構成するものと考えられている(『火を運ぶ~』を三部作の冒頭に持ってくる意見もある)。 また、これらとは別に『火を点けるプロメーテウス』と言う作品もあるが、こちらはペルシア人競演の際のサテュロス劇『プロメテウス』だとされており、「プロメテウス三部作」には含まれない。しかし、これら3編は散佚し、わずかに断片のみが現代まで伝わっている。 この作品は後の時代の無名の脚本家の作で、アイスキュロスの作ではないという説もある。上演年代についても不明で、『テーバイ攻めの七将』、『オレステイア』の間に上演されたとする説、晩年の460年代とする説の他、紀元前478年以前とする説などがあげられるが、『オレステイア』(紀元前458年)より後の晩年の作品としたり、死後の他者の手によるものとして紀元前440年代-紀元前430年代の上演とする見方が有力である。 (ja)
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