純正クレタ語(じゅんせいクレタご)は紀元前7世紀から紀元前3世紀のクレタ島に残る碑文の言語のうち、ギリシア文字で書かれてはいるが、明らかにギリシア語ではない言語を言う。言語の意味は不明であり、紀元前2千年紀に線文字Aで書かれた未解読のミノア語と関係するかどうかも明らかでない。 純正クレタ語で書かれている銘文は2つがから、3つがクレタ島ラシティ県のから、計5つ見つかっている。純正クレタ語かもしれない銘文は他にもいくつかある。 「純正クレタ語」(Ἐτεόκρητες、真のクレタ人たち)という名はホメロスの『オデュッセイア』でアカイア人やドーリア人の言葉と異なる言語として言及されている。