第XIII因子(だい13いんし、英: factor XIII)またはフィブリン安定化因子(fibrin stabilizing factor)は、ヒトと一部の他の動物の血液に見つかる酵素前駆体である。トロンビンによって活性化され、第XIIIa因子となる。第XIIIa因子は、血液凝固系を構成する酵素でフィブリンを架橋する。第XIII因子の欠乏は凝血の安定性を悪化させ、出血傾向を増大させる。 ヒトの第XIII因子はヘテロ四量体で、酵素活性を有する2つのと酵素活性を持たない2つのから構成される。第XIIIa因子は活性化されたAサブユニットの二量体である。