砂沢 クラ(すなざわ クラ、1897年 - 1990年9月29日)は、北海道旭川市近文コタン出身のアイヌ文化伝承者。1983年(昭和58年)、北海道文化財保護功労者として表彰された。 アイヌ語を母語とし、アイヌ民族の口承文学(ユーカラ、トゥイタクなど)を継承、記録した。民族の伝統手工業を引き継ぎ、アイヌ刺繍や花ござなど数多くの作品を残した。マタンプシ(鉢巻)、コソンテ(着物)、帯が北海道大学文学部アイヌ民俗資料として保存、保管されている。アイヌ語話者、アイヌ文化継承者として言語学者、民俗学者の研究に貢献した。 50年に渡って書き続けた日記を元に、「私の一代の話」「祖先の話」を記述。これを元にして、『ク スクップ オルシぺ : 私の一代の話』(北海道新聞社)が刊行された。