『盲人の治癒』(もうじんのちゆ、英: Healing of the Man Born Blind)は、エル・グレコがヴェネツィアに滞在中の1567年に制作した、盲人を治癒する絵画である。現在、ドレスデンのアルテ・マイスター絵画館に所蔵されている。 絵画は、画家が修練した遠近法の欠如しているビザンチン美術の様式を放棄し、遠近法によって特徴づけられる空間を初めて用いたことを示している。ティントレット、ティツィアーノ、ヴェロネーゼの影響の大きさを表している。後に画家は、現在、パルマ国立美術館に所蔵されている作品で同じ主題にふたたび取り組んだ。