生着症候群(Engraftment syndrome)とは、造血幹細胞移植(HSCT)後すぐ(数日~3週間)に発生する合併症である。サイトカインが過剰に産生され、非感染性の発熱(必発)の他、浮腫、胸水、腹水等の体液貯留傾向、皮疹(斑状丘疹や淡い紅斑など)、肺浸潤影、肝障害、下痢などの症状が現れる。平均して10日~2週間前後持続することが多い。