『ラ・ムータ』あるいは『無口な女』(伊: La Muta)は、盛期ルネサンスのイタリアの巨匠ラファエロ・サンツィオが1505年から1507年頃に制作した肖像画である。油彩。ラファエロの肖像画の中でも最も質の高い作品の1つとされる。女性の固く口を閉じた姿からこの名前で呼ばれている。制作経緯や発注主、描かれた女性については不明であるが、おそらくウルビーノ公爵家に由来する作品と考えられ、一説によるとウルビーノ公爵フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの娘で、と結婚したジョヴァンナ・ダ・モンテフェルトロを描いているとされる。メディチ家のコレクションであったことが知られており、現在はウルビーノのに所蔵されている。1975年にマルケ国立美術館から盗難された3点の絵画作品の1つ。