『漱石が見た物理学-首縊りの力学から相対性理論まで -』 は、科学史家、小山慶太の新書である。 夏目漱石の活躍した19世紀後半から20世紀初頭の半世紀は、物理学の変革期で天才たちが輩出した時代であった。寺田寅彦を友人に持ち、科学に対する受容力をもつ漱石と物理学のかかわりをまじえながら、物理学の変革の歴史が描かれている。1991年に中公新書で刊行された。