標準C++ライブラリは、プログラミング言語C++の標準規格で定められたライブラリである。これはクラスと関数などの集合であり、汎用的なコンテナとそれを操作する関数、関数オブジェクト、汎用的な文字列とストリーム(コンソールやファイルとの入出力)、言語機能サポート、数学関数ライブラリ(超越関数の近似を含む)などといった一般的かつ汎用的な関数などから構成される。また、ISO C90規格の標準Cライブラリも含んでいる(C++11でC99互換のライブラリも追加された)。標準C++ライブラリはそのほとんどが名前空間std内にある。C++11規格以降では標準ライブラリに大幅な拡張や機能追加が行なわれた。 Standard Template Library (STL) は標準C++ライブラリの一部分で、コンテナ、アルゴリズム、イテレータ、関数オブジェクトなどを含むものである。 C言語と異なり、標準C++ライブラリのヘッダには末尾に拡張子 (.h) が付かない。