桂林号事件(けいりんごうじけん、英語: Kweilin Incident)は、1938年8月24日に中国の民間旅客機が日本海軍機によって撃墜された事件。史上初めて民間航空機が敵対国の軍用機によって撃墜された事件で、乗客乗員合わせて14名が死亡した。 民間機の機長はアメリカ人で、残りの乗員乗客はすべて中国人であった。民間機が撃墜されるということは当時前代未聞のことであり、事件に対して国際的・外交的に怒りの声があがった。アメリカでは本事件が後押しとなって日中戦争において道徳的に誤っているのは日本の方だとする見方が固定化したが、中国側の嘆願をよそに、アメリカが日本に対して行動を起こすまでには至らなかった。 桂林号は後に川底から引き上げられて修理され「重慶号」と名を変えて再運用されたが、2年後再び日本軍機の攻撃に遭い撃破されている。