根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反字川向にある国の特別天然記念物に指定された巨大な珪化木である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表面および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物に指定されている。根反の大珪化木は約1700万年前の新生代第三紀に降り積もった火山灰により埋もれ、立木の状態のまま珪化木になった珍しいもので、樹種は北米の太平洋岸に現存するセコイアメスギ 、もしくはレッドウッドの仲間とされる。

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  • 根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反字川向にある国の特別天然記念物に指定された巨大な珪化木である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表面および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物に指定されている。根反の大珪化木は約1700万年前の新生代第三紀に降り積もった火山灰により埋もれ、立木の状態のまま珪化木になった珍しいもので、樹種は北米の太平洋岸に現存するセコイアメスギ 、もしくはレッドウッドの仲間とされる。 根反の大珪化木は当初、日本国内では絶滅したメタセコイアの一種Taxodioxylon sequoianumとされていたが、その後の研究によりT. sequoianumは、北米の太平洋岸に現存するSequoia sempervirens、一般にレッドウッドと呼ばれる樹木と同じものと考えられるようになった。今日の化石分類群区分では、の範疇にあるものは現生属の下に記載した学名を用いた方が、一般的に分かりやすいことから、根反の大珪化木の樹種は現生種のレッドウッドに相当すると考えられている。 (ja)
  • 根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反字川向にある国の特別天然記念物に指定された巨大な珪化木である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表面および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物に指定されている。根反の大珪化木は約1700万年前の新生代第三紀に降り積もった火山灰により埋もれ、立木の状態のまま珪化木になった珍しいもので、樹種は北米の太平洋岸に現存するセコイアメスギ 、もしくはレッドウッドの仲間とされる。 根反の大珪化木は当初、日本国内では絶滅したメタセコイアの一種Taxodioxylon sequoianumとされていたが、その後の研究によりT. sequoianumは、北米の太平洋岸に現存するSequoia sempervirens、一般にレッドウッドと呼ばれる樹木と同じものと考えられるようになった。今日の化石分類群区分では、の範疇にあるものは現生属の下に記載した学名を用いた方が、一般的に分かりやすいことから、根反の大珪化木の樹種は現生種のレッドウッドに相当すると考えられている。 (ja)
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  • 根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反字川向にある国の特別天然記念物に指定された巨大な珪化木である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表面および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物に指定されている。根反の大珪化木は約1700万年前の新生代第三紀に降り積もった火山灰により埋もれ、立木の状態のまま珪化木になった珍しいもので、樹種は北米の太平洋岸に現存するセコイアメスギ 、もしくはレッドウッドの仲間とされる。 (ja)
  • 根反の大珪化木(ねそりのだいけいかぼく)は、岩手県二戸郡一戸町根反字川向にある国の特別天然記念物に指定された巨大な珪化木である。 珪化木とは、地中に埋没した樹木の幹や根などにケイ酸分の多い地下水等がしみ込み、長期間の作用により酸化ケイ素に置換されることによって、材質全体が石化したもので、完全に置換されると年輪など植物組織がそのまま保存される一種の化石である。 日本国内では主に中生代後期から新生代にかけて珪化木が形成され、自然状態で地表面および水面に露出しているもの5件、地中(地層中)に含まれるもの1件、合計6件の珪化木が国の天然記念物に指定されており、このうち根反の大珪化木は唯一特別天然記念物に指定されている。根反の大珪化木は約1700万年前の新生代第三紀に降り積もった火山灰により埋もれ、立木の状態のまま珪化木になった珍しいもので、樹種は北米の太平洋岸に現存するセコイアメスギ 、もしくはレッドウッドの仲間とされる。 (ja)
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