栃木県庁の移転(とちぎけんちょうのいてん)では、1884年(明治17年)1月に栃木県庁が栃木町(現・栃木市)から宇都宮町(現・宇都宮市)へ移転された顛末を述べる。 明治維新を経て、廃藩置県に伴って設置された幾つかの県が1871年(明治4年)11月に栃木県と宇都宮県の2県にまとまり、さらに1873年(明治6年)6月に宇都宮県が廃されて栃木県に合併したとき、県庁は旧・栃木県から引き続き栃木町に置かれた。しかし県北を中心として県庁移転運動が起こり、第3代栃木県令三島通庸が就任して間もない1884年(明治17年)1月、県庁は旧・宇都宮県の県庁所在地であった宇都宮町に移転され、「栃木」の県名だけが残された。