東映Vシネマ(とうえいブイシネマ)は、東映が1989年より制作・発売を開始した劇場公開を前提としないレンタルビデオ専用の映画の総称。ビデオパッケージ映画。 Vシネマという単語自体は東映の登録商標である。Vシネマを扱った最初の書籍は、谷岡雅樹著の1999年『Vシネマ魂』(四谷ラウンド)だったが、出版の際、東映から「Vシネマは東映独自の登録商標だから、東映以外のオリジナルビデオ作品について記述するならVシネマのタイトルは使わせない」とクレームが付いた。この話が業界に伝わり、映画業界誌は全て東映以外のオリジナルビデオをVオリジナルなどと言い換えた。谷岡は「オリジナルビデオと言ってしまうとVシネマとは意味が違ってしまう」と神波史男に助けを求め、神波が岡田茂東映社長に直訴し、岡田社長の"鶴の一声"で、"Vシネマ"という言葉はフリーパスで使用が認められ、以降、デジカメ(三洋電機の商標)やセロテープ(ニチバンの商標)と同様に一般名詞的に用いられるようになった。