『月蒼くして』(つきあおくして、The Moon Is Blue)は、1953年のアメリカ合衆国のロマンティック・コメディ映画。監督はオットー・プレミンジャー、出演はウィリアム・ホールデン、デヴィッド・ニーヴン、マギー・マクナマラなど。原作は劇作家の同名舞台劇。 主役の男女の間で当時としてはきわどい台詞が飛び交う原作舞台劇を、舞台の演出も手がけたプレミンジャー監督がハリウッドの従来の自主検閲制度にあえて逆らって映画化し、一部の地域では上映禁止となったものの、それがいっそう話題を煽る形となって大ヒットを記録したことで、検閲をめぐる闘いで映画史上にその名を残すことになった記念碑的作品である。