書籍暗号(英: book cipher)またはオッテンドルフの暗号(英: Ottendorf cipher、オッテンドルフの数列)は、書籍など文章の一部を鍵とする暗号である。書籍は現代では広く普及しており、暗号用に特別に作られたものよりも利便性が高い。また、送信者・受信者双方が所持する書籍は、同じタイトルの同じ版を所持することが重要である。 従来の書籍暗号は、メッセージの平文の中の単語を、使用する書籍の単語の位置に置き換えることで機能する。この方法では、書籍暗号は、「コード」という方が適している。 この方法には、メッセージの平文にはあっても書籍にはない単語がある場合、その単語は暗号化できないという問題もある。そのため、この問題を回避する方法として、単語ではなく個々の文字を置き換えるという方法がある。ビール暗号の2枚目の暗号文で使用された方法では、書籍の中の単語の最初の文字をその単語の位置に置き換えている。この方法では、書籍暗号は「サイファ」であり、具体的には「同音換字式暗号」となる。ただし、この方法を頻繁に使用すると暗号文が長くなり(通常、1文字や1音節の暗号化に4~6桁の数字が必要となる)、メッセージの解読に必要な時間と労力が増加するという問題も生じる。

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  • 書籍暗号(英: book cipher)またはオッテンドルフの暗号(英: Ottendorf cipher、オッテンドルフの数列)は、書籍など文章の一部を鍵とする暗号である。書籍は現代では広く普及しており、暗号用に特別に作られたものよりも利便性が高い。また、送信者・受信者双方が所持する書籍は、同じタイトルの同じ版を所持することが重要である。 従来の書籍暗号は、メッセージの平文の中の単語を、使用する書籍の単語の位置に置き換えることで機能する。この方法では、書籍暗号は、「コード」という方が適している。 この方法には、メッセージの平文にはあっても書籍にはない単語がある場合、その単語は暗号化できないという問題もある。そのため、この問題を回避する方法として、単語ではなく個々の文字を置き換えるという方法がある。ビール暗号の2枚目の暗号文で使用された方法では、書籍の中の単語の最初の文字をその単語の位置に置き換えている。この方法では、書籍暗号は「サイファ」であり、具体的には「同音換字式暗号」となる。ただし、この方法を頻繁に使用すると暗号文が長くなり(通常、1文字や1音節の暗号化に4~6桁の数字が必要となる)、メッセージの解読に必要な時間と労力が増加するという問題も生じる。 (ja)
  • 書籍暗号(英: book cipher)またはオッテンドルフの暗号(英: Ottendorf cipher、オッテンドルフの数列)は、書籍など文章の一部を鍵とする暗号である。書籍は現代では広く普及しており、暗号用に特別に作られたものよりも利便性が高い。また、送信者・受信者双方が所持する書籍は、同じタイトルの同じ版を所持することが重要である。 従来の書籍暗号は、メッセージの平文の中の単語を、使用する書籍の単語の位置に置き換えることで機能する。この方法では、書籍暗号は、「コード」という方が適している。 この方法には、メッセージの平文にはあっても書籍にはない単語がある場合、その単語は暗号化できないという問題もある。そのため、この問題を回避する方法として、単語ではなく個々の文字を置き換えるという方法がある。ビール暗号の2枚目の暗号文で使用された方法では、書籍の中の単語の最初の文字をその単語の位置に置き換えている。この方法では、書籍暗号は「サイファ」であり、具体的には「同音換字式暗号」となる。ただし、この方法を頻繁に使用すると暗号文が長くなり(通常、1文字や1音節の暗号化に4~6桁の数字が必要となる)、メッセージの解読に必要な時間と労力が増加するという問題も生じる。 (ja)
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  • 二重書籍暗号とは? (ja)
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  • 書籍暗号(英: book cipher)またはオッテンドルフの暗号(英: Ottendorf cipher、オッテンドルフの数列)は、書籍など文章の一部を鍵とする暗号である。書籍は現代では広く普及しており、暗号用に特別に作られたものよりも利便性が高い。また、送信者・受信者双方が所持する書籍は、同じタイトルの同じ版を所持することが重要である。 従来の書籍暗号は、メッセージの平文の中の単語を、使用する書籍の単語の位置に置き換えることで機能する。この方法では、書籍暗号は、「コード」という方が適している。 この方法には、メッセージの平文にはあっても書籍にはない単語がある場合、その単語は暗号化できないという問題もある。そのため、この問題を回避する方法として、単語ではなく個々の文字を置き換えるという方法がある。ビール暗号の2枚目の暗号文で使用された方法では、書籍の中の単語の最初の文字をその単語の位置に置き換えている。この方法では、書籍暗号は「サイファ」であり、具体的には「同音換字式暗号」となる。ただし、この方法を頻繁に使用すると暗号文が長くなり(通常、1文字や1音節の暗号化に4~6桁の数字が必要となる)、メッセージの解読に必要な時間と労力が増加するという問題も生じる。 (ja)
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  • 書籍暗号 (ja)
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