『普賢』(ふげん)は、石川淳が1936年に書いた高踏的観念小説。雑誌『作品』昭和11年6月号 - 9月号初出。 第四回芥川賞受賞作。 ジャンヌ・ダルクを題材にした大作を書こうとしている主人公の周りでは、観念世界では立派なことを言うが、現実世界では酒、博打、薬物(モルヒネ)とろくなことをしない、窮乏して、堕落している頭でっかちな若者が集まる。