小樽市能楽堂(旧岡崎家能舞台)は、1926年に北海道小樽市に創建された能楽用の劇場である。江戸時代に定められた能舞台の最高基準の格調を備える点では国立能楽堂をも凌ぎ、歴史的・文化的価値の高い建造物である。小樽の豪商岡崎謙により自邸敷地内に創建され、多くの賓客(高松宮妃、貴族院議長徳川家達)や宗家、野口兼資らを迎え催事が行われたが、氏の没後、遺志により小樽市に寄贈され、市の歴史的建造物に指定、現在では同家現当主から寄贈された大量の能装束等の一部とともに一般公開されている。