指頭画(しとうが)または指墨(しぼく)は、筆のかわりに手指を使って描く絵である。 通常は水墨画であり、指の腹や指先、爪、場合によっては掌の腹や肘なども使い、さまざまなタッチを使い分けて描かれる。 中国で発祥したもので、古くは唐の張璪が手を使って描いたというが、作品は残っておらずどのようなものであったのかはわからない。のち清の時代にが出て指頭画を大成し、山水画、人物画、花鳥画とさまざまな画題を指で描いて評判をとり、彼以降さまざまな画家が指頭画を試みるようになった。 日本では柳沢淇園がはじめて南画に影響を与え、池大雅が受け継いで大成した。大雅による指頭画として、萬福寺襖絵の五百羅漢図などが知られている。
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