『手紙』(原題: The Letter)はサマセット・モームによる短編小説およびそれをもとにした戯曲である。1926年の短編集『』(The Casuarina Tree) に最初に短編が収録され、その後舞台化された。物語は、クアラルンプールの学校長の妻で1911年4月に男友達を射殺した後殺人罪で裁判にかけられた女性に関する実際のスキャンダルから発想を得たものである。この女性は結局、釈放された。物語の筋の鍵になっている「手紙」は劇的効果を増すためのモームの創作で、実話に基づくものではない。