悠(ゆう)とは、神戸市立須磨海浜水族園で飼育されていたメスのアカウミガメである。“悠ちゃん”とも呼ばれた。野生下においてサメに両前肢(前ヒレ)を食べられた状態で保護された。のちに悠には“悠ちゃんプロジェクト”と呼ばれる「ウミガメ用の人工ヒレ開発プロジェクト」が開始され、人工ヒレの試作品が何モデルもテストされた。両前肢欠損のウミガメが人工ヒレによって元の遊泳力や元の生活を取り戻し、自然に返れた成功例は存在せず、このプロジェクトが成功すれば、世界初となるとされたが、最終的には体の成長に人工ヒレが追いつかず、ヒレをつけない状態で飼育されていた。2019年9月26日、疾病に伴う衰弱のため死亡。