応身(おうじん、サンスクリット語: निर्माणकाय nirmāṇa-kāya)は仏教用語であり、法身・報身・応身の三身の1つ。 「応現した身体」という意味から応身と言い、サンスクリット語の「ニルマーナ」の「化成」という意味から、化身と同じ意味であり、これから「応化身」と呼ばれた。仏が衆生をするため、様々な形態で出現する際の姿。このような仏身についての考え方は、仏が単なる「法」や「理」ではなく、人間という一定の形をとるのでもなく、恒に衆生に向かって働きかけているものと考えられていることを示している。 チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を継承させる化身ラマ(いわゆる転生活仏)制度が14世紀から15世紀にかけて広く普及、定着した。 後世、日本では、訳語の応身と化身に意味上の区別が発生し、応身は衆生教化の対象に応じて現れた仏であり、化身は人間以外のほかの衆生への応現化成と考える用法が出現した。

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  • 応身(おうじん、サンスクリット語: निर्माणकाय nirmāṇa-kāya)は仏教用語であり、法身・報身・応身の三身の1つ。 「応現した身体」という意味から応身と言い、サンスクリット語の「ニルマーナ」の「化成」という意味から、化身と同じ意味であり、これから「応化身」と呼ばれた。仏が衆生をするため、様々な形態で出現する際の姿。このような仏身についての考え方は、仏が単なる「法」や「理」ではなく、人間という一定の形をとるのでもなく、恒に衆生に向かって働きかけているものと考えられていることを示している。 チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を継承させる化身ラマ(いわゆる転生活仏)制度が14世紀から15世紀にかけて広く普及、定着した。 後世、日本では、訳語の応身と化身に意味上の区別が発生し、応身は衆生教化の対象に応じて現れた仏であり、化身は人間以外のほかの衆生への応現化成と考える用法が出現した。 (ja)
  • 応身(おうじん、サンスクリット語: निर्माणकाय nirmāṇa-kāya)は仏教用語であり、法身・報身・応身の三身の1つ。 「応現した身体」という意味から応身と言い、サンスクリット語の「ニルマーナ」の「化成」という意味から、化身と同じ意味であり、これから「応化身」と呼ばれた。仏が衆生をするため、様々な形態で出現する際の姿。このような仏身についての考え方は、仏が単なる「法」や「理」ではなく、人間という一定の形をとるのでもなく、恒に衆生に向かって働きかけているものと考えられていることを示している。 チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を継承させる化身ラマ(いわゆる転生活仏)制度が14世紀から15世紀にかけて広く普及、定着した。 後世、日本では、訳語の応身と化身に意味上の区別が発生し、応身は衆生教化の対象に応じて現れた仏であり、化身は人間以外のほかの衆生への応現化成と考える用法が出現した。 (ja)
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  • 応身(おうじん、サンスクリット語: निर्माणकाय nirmāṇa-kāya)は仏教用語であり、法身・報身・応身の三身の1つ。 「応現した身体」という意味から応身と言い、サンスクリット語の「ニルマーナ」の「化成」という意味から、化身と同じ意味であり、これから「応化身」と呼ばれた。仏が衆生をするため、様々な形態で出現する際の姿。このような仏身についての考え方は、仏が単なる「法」や「理」ではなく、人間という一定の形をとるのでもなく、恒に衆生に向かって働きかけているものと考えられていることを示している。 チベット仏教では、すぐれた宗教者を化身と考え、その宗教者の没後に「生まれ変わり」を探し、同一人格の持ち主として扱い、その宗教者の地位を継承させる化身ラマ(いわゆる転生活仏)制度が14世紀から15世紀にかけて広く普及、定着した。 後世、日本では、訳語の応身と化身に意味上の区別が発生し、応身は衆生教化の対象に応じて現れた仏であり、化身は人間以外のほかの衆生への応現化成と考える用法が出現した。 (ja)
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  • 応身 (ja)
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