『岳物語』(がくものがたり)は、椎名誠による日本の私小説。1985年、集英社刊。続編『続 岳物語』は1986年、同社刊。椎名の長男・岳を作品のモデルとして、保育園から小学校6年間を経て中学校入学までの家族生活や、次第に訪れる岳の反抗期とそれを通じた自立・成長の姿を、父親である椎名自身の視点から描く。椎名の私小説路線の第一作であり、代表作の1つと評価される。本項目では、正・続の2冊を改稿を加えた上で1冊に再編した『定本 岳物語』(1998年)についても併せて解説する。