岩倉具視幽棲旧宅(いわくらともみゆうせいきゅうたく)は、岩倉具視が洛中から追放された際、5年間幽棲された邸宅。京都・洛北の実相院近く(現・京都市左京区岩倉上蔵(あぐら)町)にあり、今は住宅や病院に囲まれている。 建物は質素な平屋建て二棟で、うち南側(表側)の1棟は移住後の元治元年(1864年)に、増加する来客に対応するため増築したもの。具視死去後の1902年(明治35年)に、移住当初から建っていた北側の棟の屋根の一部が茅葺きから瓦葺きに改築されたがほぼ当時のまま残され、その後1932年(昭和7年)に国の史跡に指定されている。