宇宙の便所(うちゅうのべんじょ、英語:space toiletあるいはzero gravity toilet(無重力便所))は、無重量環境において利用することが可能な便所である。重量が存在しないため、液体と固体の収集と貯留には空気流が用いられる。廃棄物を流すのに使用された空気はキャビンに戻されるため、臭気を抑え、バクテリアを除去するためにあらかじめ濾過される。旧式のシステムにおいては、廃棄水は空間に放出され、そしてすべての固体は圧縮して貯蔵され着陸時に運び出される。より近代的なシステムは、バクテリアを死滅させるために固体廃棄物を真空圧力にさらし、これによって臭気問題を解消し病原体を死滅させる。