『妖怪一年草』(ばけものひととせぐさ)は、1808年(文化5年)山口屋藤兵衛(錦耕堂)から出版された、十返舎一九の作、勝川春英の画による草双紙である。喜多川月麿による摺付表紙がつけられた合巻仕立てのもの(東北大学附属図書館狩野文庫など)と、絵題簽表紙の黄表紙仕立てのもの(大東急記念文庫など)とが確認されている。 十返舎一九自身が寛政8年(1796年)に手がけた黄表紙『化物年中行状記』のリメイク作品である。