『増基法師集』(ぞうきほうししゅう)は平安時代の歌集。『いほぬし』『庵主日記』とも。いほぬしは庵主・廬主と記す増基法師の号から。 平安期の私家集であるが、巻頭に30首の熊野紀行、巻末に50首の遠江日記を据えていることから、紀行文としての趣も持つ。『群書類従』中では、「紀行」部(巻第327)に収められている。