境トンネル多重衝突炎上事故(さかいトンネルたじゅうしょうとつえんじょうじこ)は1988年(昭和63年)7月15日21時20分頃、広島県佐伯郡吉和村(現・廿日市市)と山県郡筒賀村(現・安芸太田町)にまたがる中国自動車道の境トンネル上り線で発生した、多重衝突事故を起因とした車両炎上事故である。 この事故で5人が死亡、5人が負傷、さらには事故後に行方不明となっていた関係者の男性が自殺するという惨劇になった。トンネル内部は急カーブとなっているため、後続車による事故の発見が遅れ被害を拡大させることになった。また、トンネル火災事故としては1979年(昭和54年)7月11日に発生した日本坂トンネル火災事故と並ぶ大惨事として当時話題となった。