About: 右大動脈弓遺残症

右大動脈弓遺残症(みぎだいどうみゃくきゅういざんしょう、英: persistent right fourth aortic arch)とはイヌにおいて最も一般的に認められる異常を示す先天性疾患。右大動脈弓遺残症は右方のが発達した結果として発生する。左は食道周囲に輪を形成し、心基底部との間で完全な環状となる。食道を狭窄することによる食物の通過障害による削痩や発育不全、食後の（食物が胃に到達する前に排出される症状であり、厳密には嘔吐と異なる）、血管輪近位でのが認められる。吐出物の誤嚥による誤嚥性肺炎が認められることがある。胸部X線所見として心臓に対して頭側方向に拡張した食道が認められ、を用いると、食道の拡張の程度は変化し、心基底部でのが観察できる。外科的処置として食道周囲の動脈管索を切断する。術後の予後は誤嚥性肺炎によって左右される。イヌではジャーマン・シェパードやアイリッシュ・セッターが好発品種である。