『反時代的考察』(はんじだいてきこうさつ、ドイツ語原題:Unzeitgemäße Betrachtungen)は、フリードリヒ・ニーチェの著書。 本書は、ヨーロッパ、特にドイツ文化の現代的状況に関する4つの評論及びエッセイ(予定されていた13本のうちの1本)をまとめたものである。死後出版された5番目のエッセイは『我ら文献学者(Wir Philologen)』という表題で、「文献学の課題:消滅」としている。 ニーチェは経験的知識の限界を論じ始め、後に洗練されるアフォリズム的な構成をとっている。また、本書は『悲劇の誕生』の頃に見られた素朴さと、新たに展開されるニーチェの過激な論考の過渡期を示すものとされている。