内的自己救済者(ないてきじこきゅうさいしゃ)は、解離性同一性障害に関わる概念である。Inner Self Helper(インナー・セルフ・ヘルパー)の日本語訳で、ISH(イッシュ)と呼ばれることが多い。精神科医ラルフ・B・アリソン(Allison, R.B.)が1974年に「多重人格のための新しい治療アプローチ」という論文で発表した。ただし同論文では「Inner Self」と記されている。内部の自己救済者と訳されることも多い。 なお、DSM-IVにおいて多重人格障害(MPD)が解離性同一性障害(DID)と改称された後もアリソンはMPDの呼称を使い、かつDIDをそれと別に定義している。このため本稿では、DIDとMPDについてあえてアリソンの表記に従う。