本稿では、2020年(令和2年)12月から2021年(令和3年)2月にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に広い範囲で発生した大雪・暴風の災害について述べる。 1月前半には北陸地方の平地を中心に短時間に記録的な降雪があり、家屋倒壊などの被害や、交通・電力などのインフラの麻痺が発生したほか、除雪中の事故などによる多数の死傷者があった。12月や2月にも各地で大雪がみられ、長時間にわたる自動車や列車の立ち往生(スタック)が相次いで発生した。