リング共振器(リングきょうしんき 英: optical ring resonator) はなんらかの光入力と出力とカップリングさせた、少なくとも一つが閉じたループを成す導波路の集合をいう。リング共振器の背景にある概念は、ささやきの回廊の背景にあるものと同一である。光と音という違いはあるが、全反射と干渉という背景は変わらない。共振波長と一致する光がループに入射すると、何周もするうちに強め合う干渉によって強度を増し、出力される。いくつかの波長のみがループ内で共振を起こすため、リング共振器をフィルターとして使うこともできる。また、入力および出力を複数カップリングさせ、Add/Drop光学フィルタを構成することもできる。