マンガルツボ(Mangal小螺、学名:Iravadia quadrasi )はに分類される3mmあまりの巻貝の一種。太平洋西部からインド洋にかけての熱帯-亜熱帯の干潟の汽水域に生息する。 属名の Iravadia は、この属のタイプ種 Iravadia ornata の産地である、ミャンマー南部のイラワジデルタ Irawadi Delta(=エーヤワディーデルタ Irrawaddy Delta)に因む。種小名の quadrasi はスペイン人ホセ・クアドラス(Don José Florencio Quadras:18**-1907)への献名。クアドラスはフィリピンを拠点に貝類その他の生物の収集、販売、研究をしていた人物で、本種も彼がフィリピンのマラボンで採集した標本に基づいて記載された。 和名の「マンガル」は本種がマンガル(マングローブ林)周辺によく見られることに由来する。「ツボ」は巻貝全般を指す語であるが、慣例的に微小な巻貝の和名に多く使用される。