マリオン(Marion)は、アメリカ合衆国オハイオ州中北部に位置する都市。人口は36,837人(2010年国勢調査)。マリオンに郡庁を置くマリオン郡1郡のみで成る小都市圏は66,501人(2010年国勢調査)の人口を抱えている。より広域的には、マリオンは約80km南に位置する州都コロンバスの広域都市圏に含まれており、その人口は230万人を超える。 マリオンは第29代大統領ウォレン・ハーディングゆかりの地である。ハーディングは地元新聞社マリオン・スターを買収し、財を成し、政界へ進出して大統領へ上り詰めた。20世紀前半にマリオンを鉄道交通の中心地たらしめたユニオン駅も、ハーディングの要請によって建てられたものである。また、大統領に就任した後には、ハーディングはマリオンの中心部に、自身の名を冠した迎賓用のホテルを建てた。市内にはハーディングの家が保存され、またハーディング夫妻の墓がある。また、マリオンの市旗には、その形やサイズ、デザイン、色と共に、所定の位置にハーディングの墓を描くことが、市の条例によって定められている。