マイクロラブサット(μ-LabSat)とは宇宙開発事業団(NASDA)(現宇宙航空研究開発機構(JAXA))の開発・製作する技術実証目的の50 kg級小型人工衛星シリーズの名称である。 1990年代前半、実用衛星システムの巨大化・複雑化に起因する開発期間の長期化によって、衛星開発技術者の経験不足や技術力の低下が懸念となっていた。また、同時に新規技術や先端技術の技術実証機会の減少も課題とされていた。このような背景から、先端技術の軌道上実証による基盤技術の強化と若手技術者の育成を目的として、マイクロラブサットの研究は1994年に開始された。当初は「先端技術実証ピギーバック衛星」という名称であった。