ボルバキア (Wolbachia pipientis) は、節足動物やフィラリア線虫の体内に生息する共生細菌の一種で、特に昆虫では高頻度でその存在が認められる。ミトコンドリアのように母から子に伝わり(遺伝し)、宿主の生殖システムを自身に都合よく変化させる(下記を参照)ことから、利己的遺伝因子の一つであると見なされている。