ベシャール(Béchar)は、アルジェリアの都市。人口134500人(1998年)。ベシャール県の県都である。アルジェリア北西部、サハラ砂漠北端に位置し、モロッコとの国境から58km南に位置する。1907年にここで石炭が発見されるまでは、ベシャールは小さな集落であった。石炭によってベシャールは発展し、エネルギー革命によって石油が石炭に取って代わるまで繁栄が続いた。 現在ではベシャールは革製品やジュエリーの生産で知られる。近郊の農業地帯では、ナツメヤシ、穀物、イチジク、アーモンド、野菜などが生産される。この街の繁栄を支えた瀝青炭は、現在でも埋蔵量は多いものの高い輸送コストによって採算に乗らず、採掘されていない。この街にはかつてフランス外人部隊の駐屯地が置かれていた。