プラトンの詩(プラトンのし)、すなわち哲学者プラトン名義の短詩(エピグラム)は、『ギリシア詞華集』や、ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』プラトン伝に収録されて伝わる。 詩のジャンルは、恋愛詩・哀悼詩・牧歌詩など多岐にわたり、美少年アガトンやシュラクサイのディオンに対する少年愛の詩も含まれる。もともとソクラテスに出会う前のは詩作に打ち込んでいたとされる。しかしながら、同名の二人の詩人(とその2世)が近い時代に活動したこともあり、真贋の判別は困難である。詩の多くは明晰で優雅と評され、もし真作だった場合、プラトンは哲学者のみならず詩人としても優れていたことになる。 一部の詩は、アプレイウス著『弁明』(Apologia) でラテン語に訳されている。